『ご飯粒は一粒も捨てたらダメ』

1222/10000 8月 22日 ( 火) 2023
毎週火曜日は、◆子どもらに寄せて
残された限りある時間で、子供たちに伝えたいことをメモ書きしていきます。


孫姫のみいちゃんへ

みいちゃんは今18歳、一番体力があるときですから
そのいきおいで自分のやり方で何でもできてしまうかもしれません。
しうこばばのいうことはピンと来ない可能性の方が大きいと思います。
それでも、誰か見てくれるかもしれないと書き残しておきたいことがあるのです。


一人娘のみいちゃん、
お父さん、お母さんの怒られたとき、なんといって怒られましたか?

しうこば~ばのお母さん、みいちゃんのおばあちゃんは、口をひらけばいつも怒っていました、今なら、どうしてそうだったのかがわかります。そして今は子どものためなら何でもしてくれたことばかり思い出されて、毎朝おかあさんにありがとうしています。そのおかあさんに怒られるとき、一番怖かったのは、
そんなことをしたらばちが当たるよ!』、この一言でした。

ばちが当たる、なんのことかわかりますか?
ばちが当たるに、理由などない、
ばちが当たるのです。
お天道様がみてるよ、とも言われました。
なんのことかわかりますか?

そもそもやってはいけないことがある、
大人たちは、子供たちに、それを教える、伝える、叩き込んでいたのです。

私たちが子供のころは、川端部落の神社、金平(こんぴら)さまを中心に
部落の暮らしがまわっていました。
境内での遊びのことはまた改めて思い出しましょう。

自然発生の宗教の気配がまだ暮らしの陰に日向に残っていました。
体制化され政治に利用される以前の宗教です。
『 私たちをこの世にあらせてくれているもの、神さまは
私たちの思いや浅知恵を超えている畏れ多い存在であり、
敬い、そむくことのないように、ばちが当たらないように気を付けるほかない』
このことが世の中の共通生命カンとして共有されていました。

ばちが当たる,お天道様がみている、
このことは、教科書で習って覚えることではなくて
暮らしと生業の中に空気のようにあったのです。

もし、私たちの次の世代からこのことがピンと来なくなっていたら
よみがらせるには、なすすべがあるのだろうか?と
考え込んでしまいます。

ばちが当たる,お天道様がみている、 一言で言うと
『畏れ多い』この生命カンを伝える、蘇らせることが
ひとつのキーポイントであり、新しい技術とノウハウをささえる
バックボーンになるだろう、という気がしています。
地球を覆うかに見える困難を乗り越えるために、です。

では、具体的になんのこと?といえば
『ご飯粒は、一粒も捨ててはならない』
私たちには当たり前だったこのこと、
みいちゃんはどうでしょうか?





⤵ 『いただきます・ごちそうさま』してゆっくりいただいて下さいね。