『男の子は、優しい』

毎週木曜日は、◆子供らに寄せて

今日は、子育てビックリ・エピソードのいくつかを思い出すままに。

☆ 『信頼する』 このことを肌身で実感できたのは、子供を育てたからである。

「こんなとんまなかあちゃんでも信頼してついて来てくれる!」

他にいないし、唯一のいのち綱なんだから当たり前といえば当たり前なのだけれど、いたく感激したものだ。

☆ 疲れてへこんでいたら、“ぼく、クロ、犬だよ!”と犬になって駆け回ってくれた。弟も脇役を担当していた。生涯で一度だけでもこんな経験ができたら一生持つ。

☆ ものの言い方。女なら直裁にズバリと言って憚らないところ、フェイントをかけてソフトにくるみ込み相手が傷つかないように配慮する、その配慮が、考えて遂行されるのでなくいかにも、これがほんとの自然体。これにもいたく感動する。(毎度のことではありません)

☆ どこで知ったのか、今ここで必要なことを察知して具体策を出してくる。頼りない親を見ていればこうならざるを得なかったのか。

☆ 小さいときは、よく物をこわす。時計、中がどうなってるのか見たかったそうだ。傘、一日で壊してくる。

出よう,出ようとする、与えられた島のワからはみ出そうとする。奇想天外。女という性なら、与えられた条件の中で最善をつくそうとする。(ごく大まかな言い方です)

男の子でよかった、と神に感謝。自身にないものと接して幅が広がらざるを得なかった、と申しますか。

☆ やんちゃ言ってやってても、母ちゃん、ホントに困ってるときは優しい。

☆ 『息子さんをくれただけでありがとう』 これは七転八倒していたときに頂いた師からのお言葉。この一言が私の人生を決めた。そして今も一部は七転八倒中。

☆ “歩けるうちに本州の友達を回ろう” 息子たちの言葉に、そんなトシになったかと、気づかされるのであった。