『筆写帳を作ってはみたけれど』

毎週水曜日は、◆読む・書く・話す

ずいぶん範囲が広いですね。

今日は、筆写帳のことをお話しますね。

 ついに筆写帳復活!したのですけれど・・・

☆ 高校生のころは、これだ!とビビッときた部分を夢中で筆写しながら本を読みました。

ビビッと来る、というのは

・言葉にならずにいたもやもやをキレイにことばにしてくれている

・ふだんの流れていく思いよりひとつ深いところが文になっている

・未知の発想で心にひっかかり、心がすくいあげる部分

・今の自分が必要としていた生きるときの指針、などなどです。

☆ 次に夢中で筆写帳を何冊も何冊もつくったのは、

20年前の我が人生の転換期です。

リサイクルの本屋さんにいくと、私が必要としている本が私を待っている!ということがよくありました。5冊、10冊と抱えて帰ってきたものです。

そして写しました。

何度も何度も同じ箇所を。

始めは乱雑に書きなぐっていたのが、次第に丁寧な字になっていきました。

何冊ものノート、最後はカードを何枚も何枚もつくりました。

それを見て、わあ、よくがんばっていたんだね、とがんばっていた自分をハグするのです。

☆ さて、久しぶりに筆写帳を復活したのですけれど、

“スキャンして印刷して貼りつければいいんでないの?”、とか、(うちのプリンターにはスキャナーがついていないんですけど)

“パソコンに保存して必要なとき出すのを覚えたら?”、とか

そういう声がIT弱者にも聞こえる時代でございます。

確かに、今、筆写する時間は作らないと持てません。(あのころはよかったな)

☆ でも、です。

やっぱり、『ノートを開いてペンを手に取り机に向かう』

いいんですねえ、これが!脳科学で説明がつくらしいです。

心が落ち着きます。故郷に帰ったようで、もうスマホなんて目じゃない。

でも、筆写できるとしても一日ひとつかな、と大量についた付箋紙を見ながら思案中です。