『暮らしの中で受け継がれてきたもの』

1324/10000  月歴12月16日 太陽暦1/26(金)2024年



元旦の夕方 震度7の大地震に見舞われた能登半島、元旦、真冬、日本海側の雪、
4000年来(6000年来とも)の大地震だという。
能登には七尾市に親しい家族がいて、余震におびえる日が続く。水道が完全に復旧するには7年かかるとか。
輪島の山の中に入植してかれこれ40年以上のなかまの部落、よろみ村も家屋は住める状態でなく山水をためるタンクとパイプラインが壊れて街に下りる道もがけ崩れで通れなくなった。なんとか応急補修して自動車を下ろした。本格復旧は春からとのこと。

⤵ よろみ村より支援の願い facebook よろみ村 遼雲さんより

よろみ村 遼雲 – 「 義援金ご支援のお願い 」 地震から今日で7日目となりました。… | Facebook 



亡くなられた方々、被災された方々、マンパワー不足で復旧のスピードが遅い、マンパワーを不足させるものは何か、このことも大問題だ。あれこれ遠いところから気がもめる。
行政の方々、ボランティアの方々、本当にご苦労様でございます。

最も気になるのは、能登の文化が断ち切られてしまうのでは、このことだ。
豊かな海、豊かな山とともにその中で長い年月をかけて培われ育まれ継承されてきた文化が。
仮に集団移住することになってしまったとしても、その意識される、あるいは言葉にならない喪失感は想像するに余りある。ここで、私の母のことを思う。生まれ育った生家を壊して県庁所在地に暮らすより他なかった、その心中に言葉にならないものを抱えていたのだろうと。

そんな折、長野市で農家であり『泥付き産直マガジン たあくらたあ』発行人の、古い友達の
野池元基から新年の手紙が届いた。

モトキが書いてくれたことに加えることは何もない。ほんとにその通りだと思う。
珠洲に原発が建設されていたら・・・ 私たちは九死に一生を再び体験している、志賀原発も大きく損傷が日に日に明らかになっている。
しかし、その先にある希望の光、『世代を重ねながら生存の基盤を強めてきた』生命力を信じることをやめることができない。
上から強制管理されてやらされるのではない、地生え海生えの、暮らしの中で培われつながれてきた生命力を信じている。断ち切られてしまいませんようにと祈っております。