毎週金曜日は、◆望む未来を今つくるー政治は身近・気軽に政治
苦手、といっていられなくなった政治のことあれこれです。
今日は、先週からの続きです。
4月から5月にかけてざっとまとめてみた
『新生日本に向けて、今この国の主権者たる私たちは、何をどうすればいいのだろうか?』
その項目を追ってメモ書きを続けます。
① 最悪の状態を想定してみよう + 私達の望む未来を描こう
② 私たちはどのように生きていたいたいか?なぜ生きているのだろうか?
今日は、
③ この国の歴史を知って、取り戻そう についてのメモです。
◆ 平成の30年とはどんな時代だったのか?
この頃の若い教師は“上のいうことなんだから言うとおりにするのが当然”と思っていてその他の選択肢に考えが及ばない人がほとんど、と現役の先生が言っている。
戦後民主主義な表現が、通用しなくなっている。駅の南側で街宣している爺さん、婆さん。若い人の反応は、“いいです、大丈夫です” あなたたちのためにやっているのよ、の一言はクサいので胸におさめる。
いったいどうなってるんだろうか?
片山杜秀さんの『平成精神史』と内田樹さん編『街場の平成論』を読み、時代に追いつこうと試みました。
↓ 私のまとめ です。
「新自由主義が台頭して主流となり、人間が世界の大企業の儲けのためのコマとして扱われるようになり、労働組合は弱体化してコミュニティは崩壊(うちのまわりもアパートだらけだ)、自然法の共通感覚は消滅、そもそもやってはならないことが大きな顔で跋扈する凄まじい世の中に変質していたのか、と思い知る。そうか、今の政権も天災と同じか。」
かくして若者の死因の一位はなんと自殺に。
◆ 明治維新以来の日本の歴史を、支配側の視点からではなく、私達一般庶民の目からみたらどうだったのだろうか?
1894年日清戦争~1904年日露戦争~1910年韓国併合~1914年第一次世界大戦ドイツに宣戦布告~1918年シベリア出兵~1931日中15年戦争~1941年太平洋戦争と戦争に次ぐ戦争の50年。戦争をするための国家。1945年敗戦時の国家予算の90%以上が軍備費。
明治維新って戦争するための政府をつくるってことだったのか?欧州列強と対抗するためには戦争という手段しかなかったのだろうか?
山本義隆さん『近代日本一五〇年』と広瀬隆さん『日本近現代史入門』で学びました。
◆ 1945年の太平洋戦争敗戦後の「戦後民主主義」とはどんなものであったのか?
「戦後民主主義」では間に合わなかったのはなぜなのか?
基本的人権・権利・個人の尊厳の感覚が薄い、ない、更にそれに冷たいのはなぜなのか?
白井聡さん『永続敗戦論』『マンガでわかる永続敗戦論』『国体論 菊と星条旗』です。
↓私のまとめです。
「明治政府は、天皇を上に置いた国体と「家族国家観」を作り上げて国民を洗脳支配しようとした。それが太平洋戦争敗戦後は、天皇の替りにアメリカが座ることになった。「家族」であるから支配されていることが無意識のものとなってしまっている。アメリカは無条件に日本を愛してくれてなんかいるわけないのに。病的な思考停止状態である。原発しかり辺野古しかり。国民の暮らしに目が向くことはない。」
◆ 明治維新前後来日した外国人から見た日本
渡辺京二さん『逝きし世の面影』です。もちろん。
礼儀正しく、子供は大切にされ子育ての仔細に至るまで文化となっていて、風景は夢のように美しい。しかし、西欧文明の流入によって急速に失われていくだろう→その通りの現況である。
◆ 8世紀、古事記、日本書紀の編纂の際時の権力者に都合の悪い文書は焚書されたという。大和朝廷の成立以前のこの列島の歴史はどんなものだったのか?大和朝廷の成立とはいかなるものだったのか?
(日本では、時代劇といえば、戦国時代から江戸時代の話。韓国ドラマでは、創造されたものであるとしても紀元前の高句麗建国の話から色々とある)
◆ 2011.3.11から9年、時は令和。現政権が、税金の所有者である私達国民を全く見ていない、とんでもない悪事が繰り広げられている。コロナ対策にしても、現状把握、総合設計、システム、データ、情報公開とすべて不合格、黒塗りで押し通そうとしている。誰も責任を取らない。まるで太平洋戦争時とそっくりではないか。
田崎基さん『令和日本の敗戦』で現状を確認しました。
一方、現場では多くの人々が身を粉にしていのちを守ろうと奮闘している。
私達主権者が政府を上回る知恵と具体策を出していくために、知ること、歴史から学ぶことは欠かせない。でないとまた行きあたりばったりで同じ間違いをしてしまう。
↑ 是非拡大なさってどうぞ!『マンガでわかる永続敗戦論』p162
『ソ連の例から学べるのは圧政の結果 生活への不満(経済的要素)が高まったところで 体制が必ずしも倒れるわけじゃないということだ。・・・どのような圧政がしかれてきたのかという歴史を人々が直視するとき(情報公開)その政治体制は深刻な危機に見舞われるんだよ』高田賢人さん『マンガでわかる永続敗戦論p161』
◆ そして、歴史の事実と現況認識を国民全体のものにすることが必要だ。情報戦略はキモである。民度が高いの低いの言ってる場合でない。目の前に子供たちが飛び跳ねているんだもの。どうしても諦めることができません。
今、若い人たちが大奮闘してくれているので大いに気を強くしています。
せやろがいおじさん、ぼうごなすこさん、国会パブリックビューイング、Choose Life Projectなどなど。頼みますね!
では、来週は ④ 立憲民主主義、個人主義・基本的人権・平和主義、日本国憲法について知ろう です。