『ワラビとフキが来たので』

1163/10000 6月7日(水)2023
毎週水曜日は、◆台所大事 衣食住のことをざっくばらんに
話しましょう。

新緑の季節は山菜も豊か、
野菜も好きですけど、山菜はそれ以上に大好きです。
『漬物と山菜はもらうもので買うものではない』
これ、私の信念といっていいでしょう。

やってきました、フキとワラビ、
上の息子の嫁さんのお母さんが届けてくれました。
それが、見たこともないくらい
フレッシュ、たおやかといってもいいくらい
ういういしくみずみずしい、格別なフキとワラビ、
特にワラビはまるで乙女のように美しい。

写真がないのは、うれしくなってイソイソと
さばいてしまったからです。
土から離されると酵素が加速度的に落ちてしまいます。

お湯を沸かして重曹を少なめに入れて
多過ぎるとくにゃっとなって崩れてしまいます。
ワラビを熱湯をくぐす感じでゆですぎないように気を配って
水にさらします。その間にフキの皮をむきます。
皮が少し残っても気にしない。
フキも同様にお湯をくぐします。
銅の鍋があれば、あおくキレイに仕上がります。
あおは、グリーンのことです。
新緑の緑が目にも細胞にも伝わってきます。
フキとワラビをさばくときの醍醐味です。

そろえて、フキは包丁で切って水につけておきます。
ワラビはてっぺんのくるくるをハサミでカットして
水につけておきます。
こちらは柔らかいので別扱いにします。
ちょっと齧ってあくが抜けていないなら
抜けるまでつけておきます。


いよいよ調理に入ります。
あくが抜けているか確かめましょう。

カンタンです。
味醂、料理酒、水、花かつおで炊き込むだけです。
最後に醤油をしょっぱくならない程度に入れて。
今日はカレイの煮汁があったのでそれもダシにしました。
フキには唐辛子をいれます。
ワラビのくるくるはしばらく水にさらして
同様に油揚げと鶏の挽肉を入れて煮ました。

からりと煮上げても◎ですけれど
煮汁で芋を煮たり、山菜どんぶりにしてもいいですね、
煮汁とご飯って合いますよね。これには目がないんです。

これで三日分くらいの常備菜ができあがって
冷蔵庫は満タンです。
寝かせて翌日が落ち着いてきてぐっとうまいです。

左はフキの酢漬け、右は煮物です。

左はワラビと芋、右はカレイの煮付けにフキとワラビの煮たのです。

持ってきてくれたはっちゃん、はっちゃんにくれた人、生えていた山、はぐくんでくれた山、
この季節の息吹が、私の身体に入ってきます。繊維質も豊富、豊かさが安心感をもたらしてくれます。