『ナオコさんへの手紙』

1087/10000 2月24日(金)2023

今日は、ナオコさんに手紙を書きながら自分の思いを言葉にして確かめます。
ナオコさんとは1976年からの大切な友達、80歳を過ぎて東京の都心部の公営住宅に
お住まいです。お一人暮らしでいらっしゃいます。

ナオコさんへ

お電話ありがとうございます。
何か私にできることがあるといいのですけど。

 またお引越しなのかしら。2年ごとなんですものね。多くない年金暮らしの都民が2年ごとに引っ越さなけらばならない、しかも1DKで公営住宅で家賃7万とは。
行政、政治の方に、政治の貧困の見直しを求めるとともに、すぐには埒があかないでしょうから、私たちでできることを探しましょう。
・都内で激安物件を探す
 不動産業の友達、国立の友人に聞いてみることができますよ。
・東京を離れて家賃負担を減らす
 図書館に歩いて行ける距離
パソコンを備えてニュース、動画、論文などを見る、読む
 パソコン、はじめは億劫かもしれません。行政でもシニア向けの講座、今もあるでしょうか。気のおけない友達に教えてもらったらすぐ覚えられますよ。すぐ覚えられなくても気にしない、ナオコさんのペースでね。(プロバイダー料以外は無料で読めます。惜しいところで「この続きは有料」も多いです)

 年を取ると、環境が変わるのは重労働、その前に環境を変えるのも億劫ですよね(長年住み慣れた一軒家を引き払ったときのご苦労、今もお偲びしております。あら、昔のことを蒸し返して、私としたことが。)

 物件探しも、引っ越しもどなたかご一緒して下さる方、いらっしゃいますか?
実は、私『自立とは依存先があること』、この世界にデビューしてこの春で3年目になります。何もかも一人でヤラネバ、と思い込みかなりテンパっていたと気づきはしました、でもまだ100%慣れて習熟してはいません。
『なんだ、私なんて他人の寄せ集まりじゃない、アラキシウコなんているのか?』とハタと初めて腑に落ちたのは20年ほど前でした。パートやめてかれこれ2年、「孤軍奮闘ではできない、私のやろうとしていることは」この事態に気づき、『なかまからまたお客さんからフィードバックもらいながら創っていこう』教えてもらってこの新境地に辿り着き相乗効果が見せてくれるものってどんなんだろう、と覗っているところです。


 お友達のお母さまが、息子さんに誤解されてガスと水道に触ってはいけないと申し渡されたとのこと、お辛いですよね。コミュニケーションのなさり方がきっとありますよ。お辛いですよね、などと他人事として話してる場合か、私も片足の半分くらい突っ込んでますからね



 一方でムクムクと湧いてきているのが,『ほがらかばばぢからクラブ』なるシニア哲学です。
『 少子高齢化社会でも、若い人にネグレクトされたり馬鹿にされたり蔑ろにされることなく、年季と年の功を活かして、現役世代をささえてお子たちをまもる存在として凛として天寿をまっとうしましょう。お子たちが安心してスクスク育つ世の中の礎になりましょう』



問題を見つけて答えを自分たちでつくっていくほかない時代に突入しています。果たして地球とともに人類がもつのか、あらゆる面で衰退の一途を転落するかに見えるこの国が滅亡せずにすむのか。
しかしどんな時代になっても変わらないものはあるはず、まだまだビギナーだけれど、時の恵みによって与えらえた、これは本当だとカンじていることを伝えていこう。なかでもこの国にとってのまっとうな誇りとは何かをさぐり言葉にしあっていこうとしています。



 『一分でも長くこの世にある人はその一分だけでも尊敬に値する』、臨機応変に対応する必要はあるとしても、でもこれは一つの基本だと思っています。
友達のお母さまと息子さんが、私と私の息子たちも、お互いに敬意をもって言葉を交わせる、そんな穏やかなあたたかい世の中になりますように。
そのためのコミュニケーションの方法を、思案し、リサーチしますね。お互いに上から目線で言い合うのは辛いですよね。私も探ってみます。
しかし、このことは個人的な努力だけで間にあうものではありませんよね。私たちがその中で息をしている世の中の空気が変わらないことには、そのためには政治の仕組みを変えることが必要です。
 どちらも いずれにしても 今朝目が覚めたら一変していた、とはいかず、先の見えない道だとしても、ベイビー・ステップで実現したことの方にフォーカスするようになりました。。



20年以上前『このままではイヤだ、なんとしても人生を変えよう』と内側から湧き上がってきたとき直面した、自分の自信のなさ、いったいこれは誰に与えられたものなのだろうか?
ご存じの通りこの国の子供たちの自尊感情の低さはいわゆる先進国の中でダントツの最下位です。
 時を経て今、私はないがしろにされる年寄りになってしまう自分がイメージできません。
人口の統計を見てさすがにこの急変、私たちシニアの激増と現役世代の激減には慄然とします。それでも、それだからこそ伝えるべきものを伝えていこう、と私の意志ではないところから聞こえる声に従っていこうとしています。


図1-1-3 年齢区分別将来人口推計



 予報ではこの先の一週間は昼の気温は+10度まで上がると出ています。東京は梅が見ごろでしょうか。早春の日々 穏やかでありますように。戦争が終わりますように。(祈)
 どうかおひとりで抱え込まないで下さいませ。お願い申します。どうかご無理なきよう。


『だが、私の血は、まだ容易にこの自然に浸って余生を過ごそうなどどいう気にはなれない。/ ーこの私の八十の血は、まだ依然として独立(独り立ち)の楽しみを欲し、さわぎやまぬのである。』(中村きい子 『女と刀』)

白菜の芯に新芽