子供らに寄せてー①

『同僚のお父さんが亡くなったんだけど、なにも言わなかったのでお父さんのことが全然わからない、って言ってた。残しておいてくれよ』 と上の息子から、メッセージがありました。しばらく前のことです。 50過ぎ迄反抗期だった私が、ふっと、             『お父さんお母さん、話せなかったこと、ことばにならなかったことがいったいどれくらいあったんだろうか?』             と胸からこみ上げて来たのは、  更年期、慢性疲労症候群のわが身を引っ張っていたころでした。  あら、私、なんか変わり始めたみたい⁉️7人の子供を育てるために、上の兄ふたりといっしょに出稼ぎに出ていて父はいつも家にいなかった、どうやって大工の仕事を取ってきていたんだろうか?               太平洋戦争が終わるまでは、ばあちゃんに教わったことを毎年同じように繰り返していればよかった、と語っていた母。激変する世の中のことをどう思っていたのだろうか?              私から子供たちにこれだけは伝えたいこと、自分の越し方のこと、胸の中から出していこうと思います。

父 明治39年生 母 明治43年生   今頃になって、ご飯、お茶、頂き物をお供えして手をあわせています。