『視差喚呼~鉄道員さんの仕事の基本に学ぶ』.

1322/10000 1月24日(水) 2024年



段取りの基本は、これか!と腑に落ちました。
斎藤孝先生の『段取り力』より
メモしておきます。

鉄道員の仕事の最も基本的なものは
「視差喚呼」である。
安全を 目で見て ② 指で差して ③ 声に出して
確認するやり方だ。

鉄道員は連絡事項を、必ず復唱したり、メモを取ったりする。

異常事態が生じ、実際に復旧のための作業に取り掛かるときにも、
現場の作業員は、まず気持ちを落ち着かせるため
ひとつ深呼吸をする(マニュアルに書いてある)
マニュアルを目で見ながら、マニュアルを指で差して、声に出して
確認しながら作業をする。
(マニュアルはむしろ覚えてはいけない。覚えると勘違いが起きる可能性がある)
作業の完了を確認したら、駅長他に報告する。
報告される駅長の側も、これを復唱して確認する。




なんかから回りがつづくなあ、と焦るとき、
急いてことを仕損じていないだろうか?
早く成果を出さねばと気持ちだけ前につんのめっていないだろうか?
なかみスカスカになっていないだろうか?
人さまにそれで伝わるだろうか?

何もことさら難しいことを焦ってやろうとする必要はない、
凡事徹底、当たり前の基礎を愚直にやろう。
あいうえお、掛け算九九、漢字、英単語を覚えたときのように。
あたりまえのイチイチを当たり前と流して飛ばしてはマズイ、
急がばまわれ。
人さまのお命を預かる鉄道員さんのプロとしてのお仕事ぶりに
ハタと気づかせてもらいました。


『 職人芸とも言える技能や気質は、指導員と共に合宿し、寝食を共にするという
徹底したマンツーマン教育で教え込まれるそうだ。スパルタでもないのにきっちり伝わっているのは、とても教育力のあるシステムだ。』(同じく『段取り力』より)
(うちの上の息子は鉄道の運転士20年以上今は内勤です。同僚の方々が大勢結婚式にいらして下さり、私「仲がいいんですね」 「同じ釜の飯を食べてますから」とのことでした。)




⤵ 近所のJR高架、帯広駅まですぐ。