『年の功』

929/10000 2021 11月20日(土)
毎週土曜日は、◆ステキにエイジング
ビギナー・ババの私はエイジング・LIVE中です。



★ 瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになりました。九九歳でいらっしゃいました。
100歳を目の前にしてなお執筆にいそしんでおられたとのこと、
お肉が大好きでステーキ500グラムをペロリだったそうな。
空襲でお母さまを焼き殺され平和運動には最後までお声を上げ
富士茂子さんの冤罪を晴らす運動に身を挺して当たられました。
辻本清美さんが窮地に陥ったときにはご自身のお寺に辻本さんを呼び
一か月半住まわせて心のバランスが取り戻せるように取り計られたそうです。
ユーモアたっぷりのYOUTUBEを拝見すると
気がとても楽になります。
寂聴さんは私の、素敵にエイジングのお手本のおひとりです。


★ トシを取らなければわからないこと、
トシを重ねなければ言ってはならないことがあると
トシをとることで、はたと感得することがあります。

まあ、恥ずかしげもなくよくもあんなことを
いけしゃあしゃあと抜かしてていたものだと
気づくことができるのもトシをとったおかげです。
自分の努力ではなく、トキの恵みです。

まだまだビギナーなので
大きなことは言えません。
それでも、言えるようになったことがあるのです。
その一つがこれです。

『次の世代が困難に直面したとき
 勇気を出して、希望をかきたてて前進できるように
 ほんのちょっとでも力になりたい』

勇気、希望とかうら恥ずかしくて
最近までとてもことばにできるものではありませんでした。
(今でももっと別の言葉がないものかと探しています。)
それが『しうこばーばの自分史講座』を55回以上繰り返すうちに
言えるようになってきました。


私たちの若いときは
今にして思い返せば 稀にみる平和な時代でした。
あれこれ問題はもちろんあったのですけれど。

今直面してその渦中にあるコロナ、
3・11~フクシマの放射能、再稼働される原発、核廃棄物の処理問題
抜けた底が何重にもなっている政治状況
温暖化に直面している(諸説あります)地球

ひとつひとつ、私たちは世代にわたって
これらの問題を解決していかなければなりません。

『高度経済成長以来この国が失ったものを取り戻すには
1000年かかるだろう』と、
尊敬する先生の一人は洞察しておられました。
そのツケを子供たちが払って行かなければならないのです。

そのとき、私たちの次の世代が
勇気と希望を持って一歩一歩前に進んで行ってくれるように、
この祈りと願いは、生物のオヤとしての本能です。

そのためには、なるべくステキにエイジングして
なるべく元気でいようと心せざるを得ないのです。

たしかウメの古木の根本にサルノコシカケの一種かな?舗道にて。