『ただいることとひとつになる』

925/10000 2021 11月17日(水)
毎週水曜日は、◆読む・書く・話す
コミュニケーション全般を含みます。

今日は、13日に行ってきた写真展を見ての感想です。
小笹純弥さんの『湖の歌と神話の種』展です。

展示の写真は静か

水たまりの氷が何枚も
湖に空いた穴 まだ凍っていない丸い部分


スケジュールに追われ
やらなければならないことに押しつぶされそうになる
普段のくらしとは別世界の静けさ


その静けさからかすかな音が聞こえる
その静けさから音のない音が聞こえてくる。


ただいるだけの水、氷、湖、鹿の骨
せわしく動き回る人間があずかり知らぬ世界


短い観覧時間に
気ぜわしい日常と
ただいるだけの世界との
調整をしようと脳は戸惑っている様子


実はこの静けさの中に
耳を澄ませば
緩急自在、様々な音がしてくる
何をしようというのでもなく
ただあるがままの世界には
実はすごい音がしているのではなかろうか
そんな想念が浮かびながら
しばしじっとしている


マツの落ち葉 晩秋