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毎週水曜日は、◆読む・書く・話す
コミュニケーション全般を含みます。
今日は最近見た映画のことを書きます。
★ 最近見た映画が地味なことに気づきました。
大げさな作りごともなく音も静か、でもかえって心にじわじわと沁みいってきます。
★①『ノマドランド』
家を持たず自動車に家財道具を積み込んで パートタイムの仕事で稼ぎながら アメリカ大陸を渡り歩く人々=ノマドの日々を、ドキュメンタリー・タッチで追います。初老の、60代半ば?くらいの女性、ファーンを中心に、高齢のノマドの人々の今を映していきます。
年をとっていてもその日暮らし、不治の病を抱えても、自分の道を行く女性たちに、大丈夫なのだろうか?と心配にもなるけれど、「幸せってなんだろう?」と考えさせられました。

② 『ミナリ』
ミナリとは、韓国語で野草のセリのことです。アメリカに移住して農場で成功しようと悪戦相次ぐ韓国人一家の物語です。祖国から呼び寄せたおばあちゃんが、唐辛子粉といっしょにセリの種も持ってきて水辺に蒔きます。このセリが繁茂して一家を勇気づけてくれることになるのです。
男の子がめんこくて機転も利いて笑えます。おばあちゃんは字も読めないけれど、一番大切なことを知っています。

★ 二つに共通しているのは、内容が地味なこと、
キャンピングカーで働きながらアメリカを渡り歩く、アメリカで農業で成功するために韓国から移住する、おばあちゃんを祖国から呼び寄せる、これだけでも大きなことではあります。
場面は、衣装は生活そのままの普段着で、派手なつくりものも、仰々しい音もなし。
ほとんどの人の暮らしと人生もそうですよね。(ファンタジーも派手な衣装のショーも大好きなのですけれどね)
親近感以上に身につまされました。生きることの苦しみ、悲しみ、辛さ、不安が感情過多に陥ることなく描かれています。
そのなかからしみ出てくる、
生きてあることの尊厳、
子どもたちがいるからこそ親は頑張る、おばあちゃんはいてくれるだけでいい、
なんど叩きのめされても立ち上がるのだなどなどを
感じ取って、
それが時とともに、薄れることなく、じわじわと深く沁み込んでくる。
ふだんの日々の暮らしだって十分に劇的である、と地味な映画を見て思うのです。
この二本でアカデミー賞を争ったようです。時代は確かに変わってきていますね。
☆ ここ帯広の唯一のシネコン、シネマ太陽さんに、しばらく前から、
え、これもやってくれるの!?と、
びっくりうれしい、大ヒットはしそうにない
中身のある、見たい映画が次々とかかるようになりました。
『自主上映の会』の鈴木司さんがFACEBOOKに載せて下さるので
ありがたく上映告知の代わりとして重宝しております。

