『飯嶋和一さんの本二冊読了』

701/10000 2021 04 07
毎週水曜日は、◆読む・書く・話す
コミュニケーション全般を含みます。


今日は、「読む」で
飯嶋和一さんの本を読んでのメモです。
飯嶋さんの本全巻読破が最優先に躍り出ました。
今のところ読んだのはこの2冊です。

江戸時代初期、長崎の活況と活力。
島原の乱を詳細に描く。 何とはなしに知っていたことがいかにも薄っぺらであったと思い知る。苦境が延々と続く中の一筋の光に救われる。




メモ
① 5年半前まで韓国のドラマに夢中になって、入り組んだ人間関係、権謀術数の複雑さに圧倒されていた。この国でもそれは全く引けを取らないことを知った。紙の裏表の如く白黒つけられるものではないのだった。


② 挿絵もなし、簡単な地図が一枚だけ、にもかかわらず、その情景が、そこにいた人々の差し迫った緊迫感と共にまざまざと見える筆力に圧倒された。 漢方の処置、衣服の描写、城の攻防をめぐる作戦、戦いで死ぬもの、大怪我を負う者、刀のことなどなど仔細が生き生きと詳述されている。
 せいぜい料理の手順と配慮と照らし合わせて読み進めた。

③ この国の政治は江戸時代の初期と全く変わっていないのだと思い知らされた。
権力者に命をむしり取られるほかない無辜の民、今と比べ物にならない。でも構造は同じだ。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」の卓越した貿易商、
やむなくスタンスを変えて一揆衆と共に滅ぶリーダー、
犯してしまった過ちをいのちをいとおしむことで見返りを求めることなく償う医師、
 自らの生き方を貫く人は数では圧倒的少数者である、しかしこの人たちが、世を全きカタストロフイから護る防壁の力となっていることは明らかである。




 ようし!飯嶋和一さんの本を全部読もう!ワクワクしております。
 これで、『しうこばーばの自分史講座』の作業もはかどりそうです。


朝日に輝く苔です。写真イマイチ。