『黄泉に還る準備をする』

毎週日曜日は、◆素敵にエイジング
今日は、黄泉に還る準備をしておくことについてです。

☆ コロナのおかげでナマで友達に会うのも貴重となりました。先週は久しぶりの約10人での集まりがあり、たいへんになごやかで安心感に包まれました。便乗をお願いした友達とも会場への道すがら同じ年代どうし話がはずみました。

ふたりで感嘆しました。樹齢200年のハルニレの木です。(また訪ねることがあったら大木の迫力に迫ってみますね))


 ご家族のご病気、お父様の逝去と気ぜわしかったご様子で、亡くなられたあとがまた大変!
遺品整理に、遺産相続の手続き、行政への届け出と、お母様は得手でないので慣れていらっしゃっるご主人様(パートナー、というべきか?)が大活躍でなんとか済ませたとのことでした。

☆ “それでね、今から荷物は片付けておこうと思ったわけ。”
  “そうねえ、私ももう一度片付けねば、と思ってるの。まあ、年をとると愛着もひとしおになってきたりするし、分けるのがタイヘンよね。いつも来るたび、荷物が多すぎると息子たちにいわれてるのよ。”



☆ 黄泉に還ることを前提にスッキリ整理が完了したら、残りを生きる姿勢がその分凛となるかもしれません。
 ・万般荷物の整理
・ 息子たちに伝えたい形見とその由来を伝えておく
 ・ 送ってほしいものと送り先のリスト もう送ってもいいわね
 ・ 行政に届ける書類、通帳をまとめてありかを伝えておく
・ 通知してほしい人のリスト
エンディング・ノートは買ってある(実はただ今行方不明中)ので、それに沿って整理しておこうとあらためて思いました。

 ・父ちゃんと同じように、葬式もお墓もいらない。骨は、最上川と犀川と拓成川に流してもらおうか。小さい簡素な仏壇を、木工やってる友達に作ってもらおうかな。全く何もないのもさびしいし、ご先祖様とと現象の背後にあるものに畏敬の念は持ってほしい。



☆ 『〇ぬ』は我が家では禁句で迂闊に口にしてはならない言葉でした。生きていることのありがたさ、それを貶めることはタブーだったのです。
 生きていることをありがたいとも思わず、盲目蛇に怖じず、生意気言ってやりたい放題だったあのころが恥ずかしく微笑ましく肩をすくめてしまいます。
 黄泉に還る道を夕日に向かって日ごとに一歩一歩歩んでいる、その道筋でやるべき片付け仕事がある、そのための時間をつくって少しづつ片付けていこうと思って何か穏やかな気持ちになりました。途中でおわることになったら息子たちに懐かしんでもらえばいいしね。



 

ユキノシタの花です。生まれ育った家の石垣に植えてありました。10年以上前に友達が苗を分けてくれました。