『出せないことは、書かなくてOK』

毎週火曜日は、◆自分史をつくろう、今未来に向かって

このブログのメイン・テーマです。

今日は 自分史の ◎過去 ◎今 ◎未来 のうちの 過去を振り返るとき

『出せないことは、書かなくてよい』というお話です。

★ 以前苦しんでいる友達に良かれと思いノートを差出して、『これに書き出してみない?』と提案したことがあります。喜んで受け取ってくれると思いきや、返事は『だめ!とても苦しくてそんなことできない』でした。

しまった!と臍を噛みました。押し付けになってしまっていたからです。ステップが必要でした。

 これは一生自分の胸の中にだけ置いて誰にも話すこともなく一人であの世に持っていこう。

そんな思いひとつやふたつ、たいていの人にあるんじゃないかな?

それは、あえて外に出すことはありません。自身の尊厳をまもるということです。

判断は、一人ひとりの全人生を賭けた、その人自身にあります。

★ 島本久恵さんの『明治の女性たち』の中の「森有礼夫人のこと」の中で、

『夫人は胸の奥の奥に語らぬものを秘めて・・・』とインタビューなさった島本さんは感知しておられます。島本さんはもちろんそれに手を突っ込もうとはなさいません。

50年以上前この本に出会って以来ずっと私の胸に留まっています。今見たらアマゾンに出ていたのでやっぱり手元に置いておこうと思います。

★ 悲惨な戦争体験、冤罪、暴力、レイプの体験、いじめの体験などなど、言葉にならない体験を胸に抱えた人々は少なくありません。

言葉になるのに何十年もかかることもあります。無理することはないと思います。

言葉に出すことで重荷を減らすことができることもあります。相手は、自分よりも思いやりの心が広い人である必要があります。でも無理することはないと思います。

一人で書き出してひとりでその紙を燃やす、という手もあります。重荷は軽く、です。

★ 重荷を抱えているうちも、できたら喜ばしいもの、恵まれていることにも目を向けていましょう。

重荷のかわりに、恵まれた恵みの、ラッキー・ダイアリーをつけてみてはいかがでしょう?