毎週木曜日は『子供らに寄せて』
今日は、『母から息子たちへ⑥』です。
☆イスラエルの哲学者、マルティン・ブーバーの祖父母は高貴な人だった。世間話が話題にのぼることはなく、ブーバーの両親の離婚についてもおそらく必要最小限のことしか語られなかっただろう。
と、ブーバー自身が回想している。
はたちのころこれに出会い、ずっと私の胸のなかで動くことがなかった。
☆アメリカの大女優、キャサリン・ヘップバーンのお父さんは、
『世の常のことでは争うな』
と娘たちに常々語っていた、とヘップバーンが回想している。
これも私の中で動くことがない。
☆世の常のことで対立を迫られることになったら、
“同じ土俵には立たないことだ”
と、これは父ちゃんの口ぐせの一つ一つです。
すでに教え諭すようなトシでもないし、私の 生きるときの心構えのひとつを記しておきます。