『ファシリテーション・ワークショップのメモ』

毎週水曜日は、🔷読む・書く・話す

ずいぶん範囲が広いですね。

今日は、この7日の

『佐々木寛先生とファシリテーション・ワークショップ』

のことをメモしておきます。

★ コミュニケーションのシーンで限界ひしひし、どうしてもやりたかったのです。

・感じかた、意見が違うとき、言い出しにくい

・お互いにお互いの尊厳を損なわないコミュニケーションの作法とは?

・さらに、違うもの同士で双方とも気づけなかった新たにもっとよいもの、解決方法をつくるには?

などなど、胸に抱えて参加しました。

★ 参加者は、町議会議員、町内会長兼民生委員、高校教師、街つくりグループから3人、あるキリスト教信者のご夫婦、助産師、重度心身障害者ホーム職員、療養中の若い女性、それに私の14人です。

『ちょうどいい人数ですね』ということでほっとしました。(20~30人は集めねば、とテンパっていたので)

★ 佐々木先生は、・JVC(ジャパン・ボランティア・センター)のスタッフだったこともあり、・今は、エネルギー問題でドイツ、デンマーク、韓国を訪れ、・また、参加型市民政治の創造のために全国を飛び回っていらっしゃいます。

北海道にいらして頂くのも2ヶ月待ちでした。

★ その豊富なご経験と、大学で15年に渡って取り組んできたファシリテーションの、最初のサワリをともにして下さいました。

★ 『例えば、ひとつしかないミカンを二人で分けようとするとき、

この国でなら、“平等に”2つに割って同じ量を分けるのが一般的。

これが本当に平等なのだろうか?

実は、一方はマーマレードが作りたいので必要なのは皮かもしれない、

もう一方はジュースにしたいので欲しいのは実だけかもしれない。

イエスかノーかでバッサリ分けてそれ以上は立ち入らない、かスルーするか、

これでコミュニケーションが成立したと言えるだろうか?』

★ 『人の心を三角形にすると、

一番底にあるのは、ニーズ、必要としているもの。

まん中には、感じ、感情のフィーリング、一番上にちょっとあるのが論理』

このことをあらためて知ったことがひとつの大きな収穫でした。

子供が小さいとき、「この子は、この言葉、この表現で何を伝えようとしているのか?」

とビギナー母は一生懸命耳と身を傾けたものです。

★ 最初は丸くなって、チームでからだほぐし。みんなから笑いがこぼれます。

『言葉はからだから発するものでないと、コミュニケーションは成り立たない』

このことが楽しいゲームで実感されるのです。

こんなラクでシンプルな方法で『心身一如のコミュニケーション』が身についていくのです!

★ 自己紹介は、なんと前の人の好きな食べ物を繰り返していくもので、

次は『他己紹介』、これは、ふたり一組になって、インタビューしあった後、相手になりきって“自分”を紹介するというものでした。

笑いとともに、空気がなごみ優しい気持ちにほわあっと包まれました。

★ もう半月近くになりますけれど、いまだにこの“ほわあっと感”は持続しています。

★ ・常に評価と批判にびくびく・いいこと伝えたかったのに無残にもネガティブ情報で意地悪される・気持ちがわかってもらえない、どう伝えたらよいのかわからない・ちょっと違っただけで全人格を否定される等々

私達がさらされているささくれだった空気の蔓延があらためて見えると同時に、

それが、大都市にまとわりついているスモッグのように見えて来ました。彼方から見ている感じです。

★ 3時間があっという間に過ぎました。

もっともっと学びたい、知りたい!と複数の声が上がりました。

・抗議デモンストレーションの非暴力で、効果的な表現と組織の方法

・相手の身になりつつ、自身の思いと主張を穏やかに伝えるには?

・圧政を強いて来る権力と渡り合う時のノウハウ

★ ノウハウ、方法、やり方を支えて、それを有効にする心の場つくりの基礎の基礎に触れることが出来ました。

新潟国際情報大学で、ファシリテーション集中ワークショップ、があるなら参加したいものです

非暴力トレーニング+ファシリテーション、はすごくダイナミックなものみたいです。

ここ十勝では、参加者プラスαでFacebook にグループを作って交流して行きたいと思います。

ワークショップ中です。小さなお子たちも一緒の部屋で空気がなごみました。